7/14/2015

2015年夏・沖縄_23(ウミガメの産卵)

7月13日(月)曇り時々晴れ

台風9号の爪あとです。
宿の3Fから見える島バナナが倒れてしまった。そう云えば、台風直後、TVニュースも同じ状況を映し出し、バナナ農家の嘆きの声を伝えていた。
やっと持ち堪えたものの、 こんな風にボロボロ。無惨な姿に。
 PM6時半ごろ、オバア家のAさんと道端で話していた。
と、Aさんの携帯にあのカメ博士のGさんから連絡が入った。カメが産卵したので「安全な場所に移す」とのこと。さっそく現場へ向かった。
その海岸のアダン。台風で倒れかかっていたが、目を見張るほどキレイに色づいていた。
 Gさんの説明では、産卵場所が水際に近すぎるとのこと。
その為、大潮の満潮時に潮を被る危険性があり、万一、海水に晒された場合孵化できない卵が多数出てしまうらしい。
これが昨夜の産卵場所と。
 毎日、ウミガメの海岸を見回るのが日課のGさん、この痕跡を見ただけで“産卵場所”だと特定できるそうです。
 タマゴを取り出し、安全な場所に移動する作業が始まった。
その一部始終を見学させてもらった。 
 手伝いのしようもなく、ただ見ているだけ。
Gさんが何を如何するのか、興味津々で見守った。
 ちょうどピンポン球の大きさ。軽く押さえると、ペコリと凹む。
 Gさんの頭の中には、過去のウミガメ・データが詰まっている。
今までの産卵数、その最小値は98個。最大値は138個とのこと。今回の産卵数がたいへん気になる。
 ゆっくりと、慎重の上にも慎重に。
 全部取り出して、数量をカウントする。
 その総数は、なんと142個。
Gさんのデータが塗りかわった瞬間だった。138を4個上回る新記録達成~!今日、その瞬間に立ち会えた。 
 今回、沖縄の旅の思わぬ幸運。これも又、記憶に残る想い出の体験となった。
丁寧に慎重に、愈々移動作戦が始まった。
安全な場所へ運ぶため、Gさんが用意していたのはポリバケツだった。
そして、新しい場所に母ガメの掘った穴と同じものを再現する大事な作業。
穴、意外に小さいです。
142個全部を入れ終わると・・
砂で覆う。
え、えっ~!
最後に十字架をセットした~!これはGさんの経験が生んだ知恵の結晶。7年前に思いついたと云う、卵を守る究極の方法だった。
と、云うことで・・だれも近づくことがなくなった。
と、Gさんが胸を張った。それ以来7年間、一度も不都合なし。流石です。
こんな花を手向けたら、もう完璧。
以上の作戦をYouTubeにした。

ウミガメ見学のあと、宿前の川で今回の旅で最後の竿をだした。
PM8時半、直ぐにタマンの子どもが掛かった。これは即時リリース。
次に来たのは、腕の太さほどの大ウナギだった。
その前に2回、やっぱり今夜も切られてしまった2.5号のハリス。たぶん、これのデカイやつだと思う。
取り込みで大騒ぎ。
あわてたカミさんが、百均ライトを川に投げ込んでしまった。感心したのは、その防水性能。一時間経っても水中で光り続けていた。百均、スゴイと思った。
食べるか、放流か?ひと晩考えてからでも遅くはないと思うけど・・!?
2015年・沖縄の旅(最終章につづく)

2 件のコメント:

船長 さんのコメント...

ウミガメ産卵~安全な場所への移動などに尽力されてるGさんとの出会いはまたまた一Q &エイコさん
貴重な体験をされました、ウラヤマシイです!。
数多くの産卵に立ち会ったGさんのウミガメの卵の数今までの最高138個のが一Q&エイコさんが
立ち会った日に新記録達成142個とは今回のお二人の沖縄の旅のクライマックスに相応しい吉兆です。
きっとGさんもこの日の事とお二人のことは深く心に残ると思います!。
気お付けてお帰りください・。
Gさん何時までも健康で此れからもウミガメ見守ってください。


ikkyu さんのコメント...

ウミガメをこよなく愛し、保護活動のボランティアを続ける
Gさんには頭がさがります。
大潮で産卵し、60日後の大潮に乗って子ガメが巣立って
いくそうです。そして、7~8年後に巣立った浜に再び帰ってくる。
壮大なロマンですね。
Gさんに、陰ながら声援を送りたいと思います。