12/05/2016

出発前夜

12月5日(月)晴れ。

一か月は早いなー!竜宮城の最後の夜にいつも思う。

きのう作ってくれた灰汁巻きを賞味した。やっぱり得も言われぬ絶妙な味わいだった。
黄な粉や蜂蜜などをつけるのが定番だけど、そのままの微妙な風味もまた一向。
夕方、今回初めて近くの温泉へ。 
 宮崎交通の経営する、地元で人気の温泉スポット。
 これは妹の手造りコンニャク。素朴な田舎の味がする。 
竜宮城最後の夕食は、やっぱりイノシシ鍋だった。
自家製コンニャクにも白菜にも、猪の濃厚な味が滲み込み兎に角うまい。
宮崎市在住の末の妹一家が、お土産をいっぱい持って
最後の夕食に駆けつけてくれた。
そしてこれ、宮崎ではかなり有名な・・なんじゃこら大福も持参して。
イチゴ、栗、チーズ入り、割ったとたんに「なんじゃこりゃ!?」
家族や友人から、何にもないけど「これ、お土産に」っと、頂いたもの多数。
あれこれ頭を捻ってみたものの、全てを積み込むことができなかった。
明日、もう一度考えて「宅配便」に回すことになりそう。
2016年秋・宮崎の旅(明日出発)

12/04/2016

帰り支度始まる

12月4日(日)曇り。

12月に入り、いよいよ帰り支度を始めた。

貴重な自然薯ですが、ここでは「とろろご飯」にする習慣があまりない。
自然薯の「麦とろ飯」は軽く5~6杯いけちゃうほど美味い。で、やっぱり食べ過ぎますね。
百均で買ってきたパーツと、庭でとった材料で作ったXmas。
こんなものでも、ご近所さんに喜んでいただいた。
このミカンは「十万温州」とのこと。普通の温州(左)と比べてみてもデッカイです。
宮崎市在住、(磯釣り名人の)弟のPCが古くなったので、Windows 10に買い替え・・
で、初期セットUPや更新ファイルのインストールをした。
WiFiネットワークを導入し、プリンターもケーブルなしで接続できるようにした。
WindowsファイルのDL→セットUP中に
「PCの電源を切らないでください」と云ってきたら、じっと我慢でひたすら待つのみ。
3日(土)の夜、みんなが集まって「お別れ会」を開いてくれた。
テーブルいっぱいの料理と、更にメインは安納芋で育った柔らかブタのしゃぶしゃぶ。
 これも郷土料理と云うべきか、ちらし寿司。たらい一杯をみんなで平らげた。
 12月4日(日)、妹が朝からお土産の「灰汁巻き」作りを始めてくれた。
宮崎の定番お土産で、空港売店などでも売っている。
ただし、これは(ちょっと違う)妹自慢の逸品。
 もち米を竹の皮に包む。
もち米だけのもの、豆を少々入れたものなどバージョン違いがある。
 田舎ならではの・・こんな巨大な大釜がないと出来ません。
薪の間にいたサツマゴキブリ
ゴキブリと云っても、こいつは家の中に入ってくることは(絶対に)ない。
ついでに、小さい方の竈で「竹とマツカサの蒸焼き」つまり「炭作り」もやってみた。
菓子の空き缶の蓋には、小さな穴を開けて・・
大釜の灰汁巻きも良い匂いがしてきた・・凡そ5時間炊き続けると完成する。
一か月前、まだ青々としていた銀杏も随分と葉を落とし・・
その銀杏の下、田舎道の側溝には瑞々しい苔が繁茂している。
あまりの美しさに、少々いただいた。
去年も採取したけど、その跡は既に元通りになっていた。
恐るおそる開けた蓋だったが、約3時間の蒸焼きで見事に完成~!
初めての試作品ながら、マツカサと竹炭の出来栄えは上々。
3輪ほど入れた赤い小菊は、残念ながら跡形もなく消滅してしまっていた。
残りあと一日に・・帰りの出発は6日(火)の予定。
2016年秋・宮崎の旅(つづく)

11/29/2016

イイニクの日

11月29日(火)晴れ。

近ごろは、語呂合わせでいろんな日がありますね。
で、今日はいい肉の日と云うことです。

久しぶりの上天気~大潮で風も穏やかそう。夕方の潮時に合わせ
宮崎市在住で磯釣り大好きの弟の案内にて、日南海岸の磯へ行ってきました。
宮崎の海岸を歩くと、自然のアートが至るところで目につきます。 
 道路から15mほど降りた磯にあがった。
振り返ると、こんな感じの景色。 
 餌はオキアミ。
 アタリ4発の内、一発は外れ。3発はハリス切れ・・で、つまり坊主。
慣れない磯釣りは難しい。根に持っていかれ、如何にもならずライブレイクの結末となる。
弟が掛けたブダイ・・強烈な引き。
 イスズミ・・美味くないので、即リリース。
3時からの2時間あまり、伊勢湾の釣りとの違いを実感しつつ無念の終了。
 さて、きょうは「イイニク」の日。
だからと云うわけでもないけど、夕飯は猪の「い~い、肉」 だった。
で、牡丹鍋でいただいた。
普通、猪肉は向こうが透けて見えるほど薄切りにする。けど、田舎は超厚切り。
野菜と肉が同量につき、その味は当然・・濃厚となる。

11月27日(日)雨のち曇り。
午後、日曜日恒例の姪っ子一家が遊びにやってきた。
Xmasイルミネーションを見物のため、友人の子供たち2名も一緒に。
で、折角だから皆でこんな作品作りも楽しんだ。
 夕食は日向灘の釣りたて海の幸いろいろ。
刺身や・・
カルパッチョ。 
とどめはカンパチ茶漬け。
娘婿のMくん自慢の一品。「これを食べないでは帰れない」と、いつも思う絶品!
 2016年秋・宮崎の旅(つづく)

11/27/2016

霧島晩秋

11月25日(金)晴れ。

11月25日(金)に都城へ行き一泊してきた。
ぐるりと山に囲まれた都城盆地、とりわけ霧島山地に沈みゆく夕日は美しい。

弟の孫たちのため、今年も孫たちのジイちゃんと一緒にXmasイルミを設置した。
辺りが薄暗くなる夕方5時過ぎ、センサーが働き点灯~!その6時間後、自動的に
切れるように設定した。今年はエントランスにアーチを増設したので一層賑やかになった。
 26日(土)午前中に、イルミのコントローラーやコネクター類の防水措置。
午後からは、いつもの霧島・牧園温泉に向かった。
 霧島温泉郷に、新しいバイパス道路が完成していた。
曲がりくねった川沿いの山道から、何時も眺めていた工事現場だった。
それが、今年になってやっと開通。橋の下からも湯けむりが湧きあがっていた。
 霧島神宮の大鳥居。
 神宮前のもみじ並木。
何時もの奇麗な紅葉を期待していたけど、まだまだの感じ。
 牧園温泉は200円で浸かれる天然温泉。石灰質の結晶が湯口にビッシリ。
龍馬の新婚旅行でも有名な霧島温泉ですが、
昭和四年、かの与謝野晶子も「牧園へ太皷をどりを見に来よと便りきたりぬ瓜を割る時」の
歌を残しています。
熱々の温泉で一息入れたあと、必ず立ち寄るのが高千穂牧場。
それは、絶品のソフトクリームにありつく為。
土曜日の夕方は庭でBBQ。炭を起こし、秋刀魚を焼いた。 
 そしてメインは高鍋海岸の岩ガキ。姪夫婦がわざわざ買ってきてくれた。
ちょっと小ぶりながら、天然岩ガキはプリプリ濃厚~腹いっぱい美味かった~!
2016年秋・宮崎の旅(つづく)

11/23/2016

高千穂神楽

11月23日(水)曇り。

神話の国・宮崎は、天孫降臨の地と呼ばれている。
予ねてから一度は見てみたいと思っていた、高千穂神楽の見物に行ってきた。

高速道で約2時間半、宮崎県高千穂町に着いた。
11月下旬~翌年2月は夜神楽の季節。その間、町並みに沿って御幣が飾られる。
 この時季、高千穂の集落では“里神楽”が夜を徹して行われる。
きょうはNET検索で見つけた、高千穂神社神楽殿での夜神楽ならぬ
“昼神楽”を見物。
本日の開催は午前10時から夜11時まで、延々33番が奉納されるとのこと。
 石段をあがると、高千穂神社神楽殿だった・・
  鎌倉幕府の信仰厚く、当時、境内に植えられた杉は樹齢800年以上・・
 天空を埋め尽くす杉の巨木が、その歴史を物語っている。
神楽殿前で演じられていた舞い。神楽の始まりを告げるようだった。 
 午前10時半、神楽殿では神社総代さんのご挨拶があった。
只今から夜11時まで、33番の御神楽が奉納されます。皆さん方には、出来れば
「最後までお付き合い頂きたく思います」
 只今、午前11時半。
最後まで見ると、あと11時間半を要することになる。
序曲/始曲は、彦舞(ひこまい)
天照大神が籠っている、天岩戸探し出す・・ 
手力雄(たぢからお)
 天岩戸前の舞、神楽のはじまりと云われる。
鈿女(うずめ)
 鈿女(二)
世話役方の説明では、鈿女は地元の中学生が演じたものとのこと。
最後に出演の生徒全員が舞台へ・・盛大な拍手が送られた。 
 夜中11時までは無理。と云うこともあり、3番までで無念の退席。
外で出会ったのは、高千穂棒術のメンバー。
江戸時代に、小藩だったこの地の農民に教えられた古武術とのこと。
 境内を後にして、次に向かったのは天岩戸神社。
 5~6年前、一度訪れたことがある。
神社受付で申し込み、今回初めて天岩戸を対岸に望む神域へ。
白装束の神官のお祓いを受けてから案内して貰った。
(聖域とあって撮影は不許可であった)
先回、やっぱり行けなかった天安河原(賽の河原)へ向かった。
 神秘の雰囲気があたりに漂う・・
仰慕ヶ岩(ぎょうぼ)の祠。
だれが名付けたのか「賽の河原」とか。何時の頃からか「三途の渡し」とも。
パリからきたカップルに偶然出会い、ちょっとだけ言葉を交わした。
神秘漂うこの地を、彼らは如何に感じたのだろうか。
だれが置いたのか、こっちとあっちの境に積まれた無数の小石。
  しかし、河原沿いのこの光景こそが現世・・かも。
多分、藤と思われる蔓に絞められ共に朽ちた杉が横たわっていた。
 岩壁に据えれたミツバチの箱・・
 樹上の巣はカラス・・
 そして、神社参道の灯篭には、道中安全を見守るフクロウが留まっていた。
神話のふるさと高千穂は、そのまま日本の原風景だった。
2016年秋・宮崎の旅(つづく)