5/31/2017

午後、Nさん家へ

5月31日(水)曇り時々雨。

沖縄へ来て早や一週間、そして5月も終わりの日。
先日、ヤンバルで拾ってきたトックリキワタが何気なく置いてあったのを見て、何だか何かに似てるな~!?っと、思った。因みに黒い粒々は種子。
 無造作に丸めてあったのを、ちょいちょいっと触ってみたら、更に似てきたな~!
鼻と目のバランスが良くないので、つけ変えようと試みるもザンネン!種子が思う位置に取っつかない(つるつるすべり落ちる)ピンセットがあったら何とかなりそう。
さて、きょうの午後Nさん家に出かけた。
宿からは40分程の道のりで、途中、道路工事に出くわした。こんな場合、今までの沖縄では日本語+英語が普通の表示だった。しかし近ごろ、隣国からの旅行客急増の所為と思う、更に2か国語が加わった。 
途中、スーパーに立ち寄った。
そのレジでも、沖縄らしい表示を見かける。"Valued customer"の“お得意さま”とは、米軍・軍属の皆さんです。今や“100$≒1万円”なのに・・!?日本のお札の方が信頼が厚いと云うことですね。
ヤンバルで拾ってきた苔とNさん家のヤンバル庭園で採取した植物の寄せ植えを作ってみた。 
朽木との組み合わせは、素朴で自然の風情をより感じさせてくれる。 
 朽木以外は、100均の器。
 Nさん家はヤンバル再現の庭のみならず、数々の水生植物も育てている。
そのうち、大小水槽の鮮やかな熱帯スイレンは、初夏から年末まで咲き続けるとのこと。これを参考に、我が家でも挑戦を続けているが、凡そ10年の努力も空しく、未だ開花を見たことがない。今年こそ、なんとか咲かせてみたい。
 水生植物が混植されている、大水槽にはメダカも泳いでいた。
そしてこの庭には、この時季蛍が飛び交う。日没直後、きょうも数個の光が点滅していた。
 敷地内には家庭菜園もあり、熱帯・亜熱帯の珍種の野菜も生育中。これは南米ペルー原産の豆とのこと。
2017年夏・沖縄の旅(つづく)

5/30/2017

アダン筆を作った

5月30日(火)曇り時々晴れ。

きょは朝からのんびりの日。
昨年、Sさんから教わったアダンの筆作りを今年もやってみた。

沖縄の海岸線の至るところに、アダンの原生林がある。前の浜にも陸側の山すそにも、こんな風にアダンが繁茂している
アダンは別名タコノキと云われるように、タコ足のような気根を伸ばす。なんでも琉球王朝時代から伝わると云う「あだん筆」なるものがあり、今でも子供たちの夏休み工作に人気があるらしい。
  気根の太さは様々。中でも細めのものを採ってきた。
 皮を剥ぎとると、中は細い繊維質がびっしり詰まっている。製作道具は百均のハサミ、カッター・・
そして、このカナヅチも百均。繊維を叩き、水に浸け又叩く・・ 
数回繰り返すと「筆」らしくなってきた。 
 ついでに、細めの筆にも挑戦・・
 繊維の状態はこんな感じで、叩くほどに柔らかくなる。
柔らかい、と云っても市販の「毛筆」の様に仕上げるのは、ちょっと無理ですが・・
 
去年は筆づくりのみ。
今年は余裕で習字に挑戦した。百均の墨汁と習字紙にて。思い起こせば、小学校の夏休みの宿題で書いて以来かな~^^;~!?勿論、毛筆の心得などない。いい加減な「書」を、「記念」のため載せておくことにした。
2017年夏・沖縄の旅(つづく)

5/29/2017

ヤンバル探索へ

5月25日(月)晴れ。

AM9時のピックUPで、Nさんがヤンバルに案内してくれた。

出発前、昨日Sさんが獲ってくれたティラジャーの茹で方を伝授して貰うことに。
海から持ち帰ったまま、一晩冷蔵庫で保存しておいた貝。
洗わずに、そのまま冷水から茹であげると云う。
沸騰したら2~3分でOK~鍋に冷水を注ぎ入れて冷ます。 
 貝殻から、ちょっと覗いている爪を摘まんで引き抜く。そしてワタを取り除く。
 で、味見の結果はコリコリしてオツな味だった・・味噌和えなどでいいかも。
 そして、ヤンバルの最深部へ向かった。
Nさんの目的の一つは“カントンアブラギリ”の自生地確認とのことだった。
広大な森で、幸運にも画像の巨木など多数を発見できた。
この木の実から採取する脂は、
その昔、琉球王朝・首里城のベンガラ土塀の保護剤に使われたとか。
一瞬だったけどヤンバルクイナが現れた。甲高い鳴き声も聞こえたり、
樹間の朽木にノグチゲラの巣穴を見つけたり・・あらためて
ヤンバルの自然の豊かさを実感した。
 オキナワニッケイにも出会った。
木の葉を乾燥したお茶は、近年、様々な効能で注目されつつあると云う。
 観葉植物としても流通しているオオバイヌビワ。ヤンバルの森では道路端の雑木。
ハブの天敵として(誤って)導入されたマングースは、 
今ではヤンバルクイナの害獣となり、皮肉にも駆除作戦の対象となってしまった。
 ヘゴの倒木に遭遇した。
雨で土手の表層が崩れ、運悪く巻き込まれてしまったようだ。
森の恵み、ヘゴの巨大なゼンマイ。帰ってから酢味噌で美味しくいただきました。
  
ヤンバルでは、足元にも小さな自然がある。
その一部を“デジタル画像”として切り取ることもできる。
そして、この大眺望もまたヤンバル。 
 それを拡大すると、こんな景色が目に入る。
木と木が鬩(せめ)ぎあい、ちょっとでも日光に近づこうとした結果・・
テッペンだけに枝葉が残る。
この光景をNさんはヤンバルのブロッコリーと云う、と教えてくれた。
ブロッコリーから下は、当然なにもない単なる棒状の幹だけ。
こんな天の恵みにも遭遇する。 
 山を下り、古宇利島を目指した。
この晴天、古宇利大橋から眺めるサンゴ礁は見事な彩だった。
 観光道路の一角に、パーキングつきの展望台があった。
その眺望図の眼前は、伸び放題の雑木のみ。折角の観光資源が何たる有りさまか・・!
で、どんな景色が望めるか・・と、
徒歩少々のところにあったのが(↓)この眺め。 
帰路の今帰仁村あたりに、トックリキワタの綿が今は盛りとぶら下がっていた。
 ふっわふわの、まさしく綿。
 道端の斜面に、ホヤの花もひっそりと咲いていた。
 今日の夕日はお見事だった。
暫く、梅雨空が続きそうな予報なので、東シナ海に沈みゆく美しい日没の画を、
宿の階段から撮ってみた。
2017年夏・沖縄の旅(つづく)

5/28/2017

香りと美味の日

5月28日(日)雨。

沖縄に来て3日目の朝、外は雨だった。
宿のオヤジさんから、トマトやジャガイモの蒸しものと鶏肉粽を頂いた。電子レンジで熱チン!したら、素朴な味わいが旨かった。たぶん、琉球の昔ながらの味だと思う。
きょうは大潮、スヌイ採りの日。
最干潮のPM3時過ぎには、スヌイ採りに最適のマイナスの潮となる。その前に、朝9時にSさんの案内にて「名護蘭の展示会」へ。
あの名護蘭特有の、芳しい香りが会場いっぱいに満ちていた。
雨の中、熱心な愛好家が鑑賞を楽しんでいる様子。 
会長さんと園長さんとSさん。 
古木に着生の名護蘭。自然の姿を再現したもの。
公園の展望喫茶室から、雨に煙る名護市内を眺めた景色。晴天なら、街の向こうに真っ青な名護湾が広がっている。 
 干潮までの時間待ちに、あおさソバ。
 PM2時半、潮が引きだして現れたアマモ。
ところどころに真っ黒なナマコが横たわる。
 雨のスヌイ採り。
どんなに注意を払っても、いつの間にか人間の塩漬けが・・^^;~
 雨中採集は効率悪し。昨年実績の半分ほどで終了~!
 Nさん引率の団体さんに仲間入り・・採れたて熱々のスヌイ天ぷらや酢のものを、ちゃっかり相伴にあずかってしまった。「ごちそうさまでした」
 何処から流れ着いたか?椰子の実ならぬプラスチックブイ。
Sさんは完全防水仕様で頑張った~!
スヌイは勿論、ティラジャーまでも。このティラジャー、全部いただいて帰りました^^~
雨や潮でびっしょびしょ!Nさん家でシャワーと着替え。
皆で近くの海鮮料理へ。 
 地元の人でいつも満員・・美味かった。
2017年夏・沖縄の旅(つづく)



5月27日(土)晴れ。


麦藁帽子入手。
朝、部落の雑貨屋「島袋商店」に麦わら帽子を買いにでかけた。
棚の上の方に置かれ、被せてあったビニールの状況からかなりの年期ものと推定。700円の値札はちょっと読みづらく、目を細めた店番のオバアは「600円でいいよ」っと。この麦わら帽は、明日のスヌイ(モズク)採りのため。嬉しかったのは、店のオバアや道で出会った人に又来たの?魚釣り?っと、去年のことを覚えてくれていたこと。
帽子を被ってそのまま海岸へ。
那覇から来て、釣り大好きと云うこのリタイア太公望が掛けたのはモンガラハギ。即時リリースだった! 
2017年夏・沖縄の旅(つづく)