11/23/2016

高千穂神楽

11月23日(水)曇り。

神話の国・宮崎は、天孫降臨の地と呼ばれている。
予ねてから一度は見てみたいと思っていた、高千穂神楽の見物に行ってきた。

高速道で約2時間半、宮崎県高千穂町に着いた。
11月下旬~翌年2月は夜神楽の季節。その間、町並みに沿って御幣が飾られる。
 この時季、高千穂の集落では“里神楽”が夜を徹して行われる。
きょうはNET検索で見つけた、高千穂神社神楽殿での夜神楽ならぬ
“昼神楽”を見物。
本日の開催は午前10時から夜11時まで、延々33番が奉納されるとのこと。
 石段をあがると、高千穂神社神楽殿だった・・
  鎌倉幕府の信仰厚く、当時、境内に植えられた杉は樹齢800年以上・・
 天空を埋め尽くす杉の巨木が、その歴史を物語っている。
神楽殿前で演じられていた舞い。神楽の始まりを告げるようだった。 
 午前10時半、神楽殿では神社総代さんのご挨拶があった。
只今から夜11時まで、33番の御神楽が奉納されます。皆さん方には、出来れば
「最後までお付き合い頂きたく思います」
 只今、午前11時半。
最後まで見ると、あと11時間半を要することになる。
序曲/始曲は、彦舞(ひこまい)
天照大神が籠っている、天岩戸探し出す・・ 
手力雄(たぢからお)
 天岩戸前の舞、神楽のはじまりと云われる。
鈿女(うずめ)
 鈿女(二)
世話役方の説明では、鈿女は地元の中学生が演じたものとのこと。
最後に出演の生徒全員が舞台へ・・盛大な拍手が送られた。 
 夜中11時までは無理。と云うこともあり、3番までで無念の退席。
外で出会ったのは、高千穂棒術のメンバー。
江戸時代に、小藩だったこの地の農民に教えられた古武術とのこと。
 境内を後にして、次に向かったのは天岩戸神社。
 5~6年前、一度訪れたことがある。
神社受付で申し込み、今回初めて天岩戸を対岸に望む神域へ。
白装束の神官のお祓いを受けてから案内して貰った。
(聖域とあって撮影は不許可であった)
先回、やっぱり行けなかった天安河原(賽の河原)へ向かった。
 神秘の雰囲気があたりに漂う・・
仰慕ヶ岩(ぎょうぼ)の祠。
だれが名付けたのか「賽の河原」とか。何時の頃からか「三途の渡し」とも。
パリからきたカップルに偶然出会い、ちょっとだけ言葉を交わした。
神秘漂うこの地を、彼らは如何に感じたのだろうか。
だれが置いたのか、こっちとあっちの境に積まれた無数の小石。
  しかし、河原沿いのこの光景こそが現世・・かも。
多分、藤と思われる蔓に絞められ共に朽ちた杉が横たわっていた。
 岩壁に据えれたミツバチの箱・・
 樹上の巣はカラス・・
 そして、神社参道の灯篭には、道中安全を見守るフクロウが留まっていた。
神話のふるさと高千穂は、そのまま日本の原風景だった。
2016年秋・宮崎の旅(つづく)

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