12/15/2015

2015年宮崎の旅(15)=とうちゃく版=

12月12日(土)晴れ。

帰りが明日、となってしまった。
5週間の宮崎も、いつものことながら「束の間の出来事」みたいだった。

と云うことで、義妹が自慢の“特製あくまき”を作ってくれた。
もち米のみと、↓の様な豆入りの2種類あり。
 灰汁に浸した米(↑)を、竹の皮(↓)に包みます↓
 直径約80cmの大きな鉄鍋に水を満たし、湧き上がる前に投入するのがコツとか。
 薪を絶やすことなく焚き続ける。頃合いを見計らい、炭を掻きだして芋を置く~^^~
 沸きあがってくると、竹皮や灰汁に染まって湯の色に変化が現れる。
更に焚き続ける、
 ミカンを枝ごと採ってきた、これも土産用・・
煮詰まってきたところで、水を再び満タンにする。 
まるで初夏、庭の枇杷に実が着いた。極めて温かい気候に季節を間違えたに違いない。
 田舎の道端に苔がびっしり・・あまりの美しさに少々頂戴した。
侘び寂びの世界ををちょっとだけ・・これも立派なお土産になりました。
 着火から凡そ5時間余り、あくまきの完成~!
それぞれの家の、それぞれの手によって味に微妙な違いがある。
上品で趣のある食べものですが、実は昔から伝わる農繁期の保存食だ。

12月13日(日)晴れ。

今年も又、心ゆくまで楽しんだ田舎の秋だった。

しかし、その心を残しながら午前8時前に宮崎を発った。
今回の帰路は、初めて東九州道を北上するコース。大分県臼杵港からフェリーで
愛媛県八幡浜へ渡ると云うもの。
宮崎西ICから西都原に至ると、見慣れない道路標識がある。
航空自衛隊新田原(にゅうたばる)基地への着陸機が、低空で横切るためらしい。
 高速道路のようだけど、対面通行。交通量は少なく、あまり問題には
ならない様子なれど、時々、20台あまりを従えて唯我独尊のドライバーも居たりした。
 約166km走行で臼杵ICを降り、直ぐに市内に入った。城下町らしい歴史と
雰囲気を感じる町だった。
出港時間の一時間半前に到着してしまった。
チケット売り場は未だ閉まっていた。乗船順位3番目に駐車。 
 港の岸壁に釣り人あり・・
 
クーラーBOXを覗かせて貰うと、いい型のマアジとヒラアジが数尾・・
 鏡の様な海面を、フェリーがゆっくりゆっくり姿を現した
若者の竿にキビレが乗ってきた。流動ウキにオキアミの仕掛けだった。 
 フェリーは思いのほか大型。
臼杵⇔八幡浜は、宇和島フェリーと、この九四オレンジフェリーの2社が交互に運行。
午前11時35分、臼杵港発。
 乗船券と上陸券。
乗船及び上陸時に半券づつ渡すシステム。上陸券回収無し、で判明する事実とは・・!?
(だけど、八幡浜下船時にチェックは全くなかった・・?)
 車両デッキは広々・・。
階上のロビーへはエスカレーターで。
ロビーから客室へ昇るステップ。(乗ったことないけど)クルーズ船みたいな豪華内装。
 客室エリア。
特等、1等、2等の3クラスあり。選択したのは、もちろん2等だ。
 景色が見渡せるラウンジもあり。2等で利用可だった^^~
 ラウンジににあったFree WiFi、すごいな~!
 5脚ほどのデスクにLANケーブルも備わっていた。
 ロビーフロワーにあったInfoデスクと売店。
 ランチに食べた大判キツネうどん、アオサうどん。九州のヤワヤワうどんではなく
それは、讃岐うどんであった^^~
 食堂はゆとり十分、ゆったり昼食にありつけた。
 2等の座席。空のビジネスクラスの広さで、FULLリクライニングシート。
 ロビーにあったGPSモニター。
フライトモニターと同様、船の現在位置を表示していた。
四国から伸びているのは佐田岬半島
瀬戸内海と宇和島海を隔てる、日本一長い半島とのことだ。
 岬の一番先端に白い灯台が見えた。
その下あたりの海域に、釣り船がたくさん出ていた。絶好のポイントではないかと思う。
 午後1時55分。定刻どおり八幡浜港に着岸した。
上陸後、ナビの目的地を自宅にセット。一番近くの大洲南ICから松山道へ。
途中、ぼっちゃんスタジアムや松山市街を見下ろす伊予SAでトイレ休憩。
四国・松山道から本州へは3本の高速道の内、真ん中の瀬戸中央道を渡った。
その橋の中ほど、キレイな夕日が見えた。 
 島伝いに架かる橋は、デザインが其々違うもので・・
 幾つかの橋を通過し・・
 最後の橋を渡ると岡山県。倉敷JCTから山陽自動車へと入った。
 12月13日(日)午前7時52分に宮崎発。同日、午後9時9分名古屋着。
プリウスのインジケーターは、行程:745.4km、燃費:22.8km/Lを示していた。
所要時間は13時間17分。
フェリーに乗船したので、走行距離が例年より280km短くなった。
にも関らず、所要時間が長くなったのは、臼杵港での待機時間と船の速度に関係あり。
その上、必要経費が大きく増加^^;~
今回の初体験ルートは、
ちょっとだけのクルーズ気分と、初めて見る沿道の景色を満喫した。
秋の宮崎、また来年のお楽しみとして。
(2015年・宮崎の旅/おわり)

12/10/2015

2015年宮崎の旅(14)=ブランド牛=

12月7日(月)晴れ。

義妹の願いで窓の外に、ふとん干し用の縁台を設置した。
(縁台とフェンスの組み合わせにて)

掃きだし口との高さを合わせるため、犬走りに型枠とセメントで基礎を作った。
その上に、 ハンズマンで買ってきたアルミ製の縁台を置いた。
次に、フェンスを取り付ける土台作り。既成品のフェンスブロックを、水準器を使って
X軸とY軸をきっちり確保。(コンクリが固まるまで一日必要)
 縁台と犬走りをステンレス金具で固定した。
 同じくハンズマンで購入したLixilのアルミフェンス。
720Hx2000W(セールで@2200円)をセッティング。コーナー継ぎ手で
両横も作り、頑丈なベランダモドキが目出度く完成。
昼下がりのこと、
剪定した枝葉で焚き火。焼き芋に最適の火加減になった。
近ごろの街中では、滅多に見られなくなった風物詩。パチパチと揺れる炎を
見ていると、なんだか心が落ち着く不思議な感あり。
 夕方、近くの温泉へ。
駐車場にいた野良ですが、ひょうきんなチョボ髭に思わずパチリ。

  12月9日(水)晴れ。

予てからの念願、カミさんの幼馴染のYさんちへ行ってきた。

桜の名所でも名高いM市の高台で、広大な酪農場を経営している。
 初めて見るその施設にびっくり。
ここで430頭のブランド牛を飼育しているとのこと。
まだ若い牛たち。2年間肥育し出荷を迎えるとのことだった。 
 先月生まれた子牛。こんな子ども達が5頭並んでいた。
其々に名前がついていて、はやお(予定より早く生まれた)とか
まちこ(なかなか生まれず2週遅れた)とか、その時々の話題とか、人気のモノとか、
つまり、適当に相応しい名前をつけるらしい。
 この牛たちは出荷待ち。
「別れが悲しくないですか」と、ぶしつけな質問をしたところ、(昔は涙々だったけど)頭数が
多くなった今は「ビシネスと割り切っている」とのこと、ですが・・?
 そんな可愛い牛たちの魂を鎮める、鎮魂碑ならぬ「畜魂碑」に小菊が添えてあった。
Google Earthで検索したので、事前に分かっていたものの、
壮大なお屋敷にも仰天した。
 庭に実っていた柑橘。夏みかんかな!?
2015年宮崎の旅、間もなく終了(つづく)