12月12日(土)晴れ。
帰りが明日、となってしまった。
5週間の宮崎も、いつものことながら「束の間の出来事」みたいだった。
と云うことで、義妹が自慢の“特製あくまき”を作ってくれた。
もち米のみと、↓の様な豆入りの2種類あり。
灰汁に浸した米(↑)を、竹の皮(↓)に包みます↓
直径約80cmの大きな鉄鍋に水を満たし、湧き上がる前に投入するのがコツとか。
薪を絶やすことなく焚き続ける。頃合いを見計らい、炭を掻きだして芋を置く~^^~
沸きあがってくると、竹皮や灰汁に染まって湯の色に変化が現れる。
更に焚き続ける、
ミカンを枝ごと採ってきた、これも土産用・・
煮詰まってきたところで、水を再び満タンにする。
まるで初夏、庭の枇杷に実が着いた。極めて温かい気候に季節を間違えたに違いない。
田舎の道端に苔がびっしり・・あまりの美しさに少々頂戴した。
侘び寂びの世界ををちょっとだけ・・これも立派なお土産になりました。
着火から凡そ5時間余り、あくまきの完成~!
それぞれの家の、それぞれの手によって味に微妙な違いがある。
上品で趣のある食べものですが、実は昔から伝わる農繁期の保存食だ。
12月13日(日)晴れ。
今年も又、心ゆくまで楽しんだ田舎の秋だった。
しかし、その心を残しながら午前8時前に宮崎を発った。
今回の帰路は、初めて東九州道を北上するコース。大分県臼杵港からフェリーで
愛媛県八幡浜へ渡ると云うもの。
宮崎西ICから西都原に至ると、見慣れない道路標識がある。
航空自衛隊新田原(にゅうたばる)基地への着陸機が、低空で横切るためらしい。
高速道路のようだけど、対面通行。交通量は少なく、あまり問題には
ならない様子なれど、時々、20台あまりを従えて唯我独尊のドライバーも居たりした。
約166km走行で臼杵ICを降り、直ぐに市内に入った。城下町らしい歴史と
雰囲気を感じる町だった。
出港時間の一時間半前に到着してしまった。
チケット売り場は未だ閉まっていた。乗船順位3番目に駐車。
港の岸壁に釣り人あり・・
クーラーBOXを覗かせて貰うと、いい型のマアジとヒラアジが数尾・・
鏡の様な海面を、フェリーがゆっくりゆっくり姿を現した
若者の竿にキビレが乗ってきた。流動ウキにオキアミの仕掛けだった。
フェリーは思いのほか大型。
臼杵⇔八幡浜は、宇和島フェリーと、この九四オレンジフェリーの2社が交互に運行。
午前11時35分、臼杵港発。
乗船券と上陸券。
乗船及び上陸時に半券づつ渡すシステム。上陸券回収無し、で判明する事実とは・・!?
(だけど、八幡浜下船時にチェックは全くなかった・・?)
車両デッキは広々・・。
階上のロビーへはエスカレーターで。
ロビーから客室へ昇るステップ。(乗ったことないけど)クルーズ船みたいな豪華内装。
客室エリア。
特等、1等、2等の3クラスあり。選択したのは、もちろん2等だ。
景色が見渡せるラウンジもあり。2等で利用可だった^^~
ラウンジににあったFree WiFi、すごいな~!
5脚ほどのデスクにLANケーブルも備わっていた。
ロビーフロワーにあったInfoデスクと売店。
ランチに食べた大判キツネうどん、アオサうどん。九州のヤワヤワうどんではなく
それは、讃岐うどんであった^^~
食堂はゆとり十分、ゆったり昼食にありつけた。
2等の座席。空のビジネスクラスの広さで、FULLリクライニングシート。
ロビーにあったGPSモニター。
フライトモニターと同様、船の現在位置を表示していた。
四国から伸びているのは佐田岬半島。
瀬戸内海と宇和島海を隔てる、日本一長い半島とのことだ。
岬の一番先端に白い灯台が見えた。
その下あたりの海域に、釣り船がたくさん出ていた。絶好のポイントではないかと思う。
午後1時55分。定刻どおり八幡浜港に着岸した。
上陸後、ナビの目的地を自宅にセット。一番近くの大洲南ICから松山道へ。
途中、ぼっちゃんスタジアムや松山市街を見下ろす伊予SAでトイレ休憩。
四国・松山道から本州へは3本の高速道の内、真ん中の瀬戸中央道を渡った。
その橋の中ほど、キレイな夕日が見えた。
島伝いに架かる橋は、デザインが其々違うもので・・
幾つかの橋を通過し・・
最後の橋を渡ると岡山県。倉敷JCTから山陽自動車へと入った。
12月13日(日)午前7時52分に宮崎発。同日、午後9時9分名古屋着。
プリウスのインジケーターは、行程:745.4km、燃費:22.8km/Lを示していた。
所要時間は13時間17分。
フェリーに乗船したので、走行距離が例年より280km短くなった。
にも関らず、所要時間が長くなったのは、臼杵港での待機時間と船の速度に関係あり。
その上、必要経費が大きく増加^^;~
今回の初体験ルートは、
ちょっとだけのクルーズ気分と、初めて見る沿道の景色を満喫した。
秋の宮崎、また来年のお楽しみとして。
(2015年・宮崎の旅/おわり)