7月2日(木)晴れ。
Sさんが所用ありとのことにて、やんばる野生生物保護センターへ同行させて頂いた。
このセンターには、
やんばるの大宜味、国頭、東村の3村や、国の関連機関などで構成する
やんばる自然体験活動協議会があり、やんばるの自然環境保護や地域振興などを
目的に活動されているとのこと。
広い館内には、やんばるの自然を学習できる多くの展示があり、
その内容に目を配っていると、時間が経つのを思わず忘れるほどであった。
映像ルームにて、職員の方からDVDを観せていただいた。
大型スクリーンに映し出されたのは、やんばるの光景。
そこに棲息する、様々な希少生物や植物たち。そして、大自然とともに生きる里の人々に
そこに棲息する、様々な希少生物や植物たち。そして、大自然とともに生きる里の人々に
古来受け継がれている、やんばるへの畏敬の念を込めた風習なども紹介された。
それらは見応えのある内容だった。
以下、DVDに登場したヤンバルの希少動物たちの一部。
ノグチゲラ。
国の特別天然記念物。一族一種で、世界中で唯一ヤンバルの森にのみ生息する。
沖縄県の県鳥となっている。
国の特別天然記念物。一族一種で、世界中で唯一ヤンバルの森にのみ生息する。
沖縄県の県鳥となっている。
オキナワキノボリトカゲ。
ヤンバルのみならず、住宅地の近くの林の中でも樹上でよく見かける。
ヤンバルのみならず、住宅地の近くの林の中でも樹上でよく見かける。
クロイワトカゲモドキ。
イシカワガエル。
カエルとはとても思えない、鳥の囀りのような美声の持ち主だ。
ヤンバルクイナ。
世界中でヤンバルにのみ生息する、国の天然記念物。
1981年、この鳥が未知の新種であることが判明。和名をヤンバルクイナ、
学名をRallus Okinawaeとして発表された。
当時、ヤンバルの呼称は一般的に知られておらず、
この鳥の命名によって、今では“やんばる”が広く人々に知られるに至ったとのこと。
マングースは、明治時代にハブ退治の天敵として移入された。
実際はハブを捕らえることはなく、
ニワトリなどの家畜被害や、やがてヤンバルに勢力を拡大し、希少野生生物
を捕食し、生態系に重大な影響を及ぼすようになった。
マングースが悪者ではありません。
彼らからみれば、ただそこで生活しているだけなんです。
人間がもたらした災いを、人間の責任として除かねばならないのですね。
苦渋の宣言(↓)が記されていました。
これも生物にとって迷惑な話し。
近年、広域林道の整備により、交通事故に巻き込まれる生物が
近年、広域林道の整備により、交通事故に巻き込まれる生物が
あとを絶たないとのこと。
今年も、ヤンバルクイナだけでも18件が報告されていました。これは確認されたもののみ。
職員のCさんによると、
人知れず森の中で息絶えたり、発見前にカラスや他の動物に食べられる場合も多いとか。
負傷が完治し森に帰ることが出来たのは、18羽のうち
ただ一羽のみとのことでした。
ヤンバルクイナの事故発生確認件数(月別)
イヌビワです。
以前このブログに、熟しても美味くないとの記事を載せたのですが、
この株に限っては、たいへん甘かったです。名前は枇杷ですが、風味はイチジクそのもの。
と、ある施設の駐車場広場。
SさんとCさんが、なにやら美味しい話しをしている様子・・!
記念にと、オリジナル Tシャツを特別に分けてもらいました^^~
「職員のみなさん、ありがとうございました」
(前田食堂に向かう)
センターを後に、ちょうど昼時ちょっと前だ~!
この前は満員だったM食堂へ行きました。駐車場はほぼイッパイだったけど、
運よく席がありました。
牛肉ソバを頼んだのに、出てきたのが「これー!」
モヤシの牛肉炒めがタンマリ山盛り、ソバに覆いかぶさっている。
モヤシを掻き分けると、ソバがちらっと見えた。
なんと、このモヤシ炒めが超うまぁ~!
美味いけど、ここまで。ザンネンムネン、ついにギブアップ!
店内には"ミシュラン"ならぬ、こんな"食べログステッカー"がありました。
店を出ると、既に席待ちのお客さんあり。
( 昼食後、東海岸に向かった)
途中、おやっ!っと思う標識「津波」発見!これは地名で「つは」と読むそうだ。
近くには、津波避難を啓蒙する赤い標識もあった。
東シナ海側から、太平洋岸の国頭郡東村 にやってきた。
今は時季ではないが、つつじの咲く村として有名。
マングローブでも知られていて、東村が運営する入場無料のヒルギ樹林公園を散策した。
シオマネキのモニュメント。
マングローブへの立ち入り禁止だけど・・
立派な散策路が、林の中に巡らされていた。
例によって、正ちゃんガイドの学術的説明を楽しませていただいた。
不安定な砂泥の川底に、気根を伸ばし自らをしっかりと支える。
これを支柱根と云う、とのこと。
次の世代が育ちつつあった。
メヒルギの花。
マングローブ帯の側面にはアダンも。実は熟すと美味そうなオレンジ色になる。
これはオヒルギの花。8弁でタコみたいな感じ。
ヒルギの種子。胎生芽と呼び、芽が出た状態で川底に落下し砂に突き刺さる。
運よく刺さればよし、失敗しても潮い流され漂着の地で成長する
マングローブの散策路が縦横に整備されている。
マングローブを構成するヒルギは、大きくなると20mにもなる。
以前訪れた、ボルネオ島のマングローブ帯で暮らす住民は、ヒルギで木炭を作り、
生計を立てていた。 材が硬く、キメ細かい良質な木炭ができるそうだ。
炎暑のなかのヒルギ見物終了!
道の駅でさっそく「ぜんざい」にありつく。炎暑にぜんざいは似合わないが
沖縄ぜんざいは有難い!
白玉入り、250円。
(本部半島へ)
次に正ちゃんが連れてってくれたのは八重岳。
ここの桜は開花が日本一早く、毎年一月中旬から桜祭りが開催される。
その中腹にある、知る人ぞ知るオーガニックパン屋へ。
美味そうなパンを ちょこちょこっと。
八重岳ベーカリーさんのプロモーションビデオがYuoTubeにありました。
さくら祭りの桜並木が「おや?秋?」と思わせるような雰囲気だった。
と云うのも、桜の葉が少し色づき始めている。まさしく秋の装いへの変化かと。
この現象こそ、日本一早い開花に繋がっているのかも。
次に、正ちゃんの若かりし頃からの昆虫観察フィールドの一つ、乙羽山へ。
この頂上からの眺望は沖縄の風景そのもの。
眼下に今帰仁村、その向こうに、昔、みんなで釣りに通った羽地内海が広がっていた。
(宿に帰着)
きょうのヤンバル行き、実は正ちゃんは休暇をとっての業務連絡だった。
用件を済ませ、あちこち案内をする心遣いだったのだ。
宿に帰り着くと、潮時は丁度よし。
と云うことで勿論、一時間だけ竿をだすこととなった。
やっぱりボラがきた。
ヒラメのような・・!?
ガーラの子どももきた。全てリリース、またの再会を願って。
その間、カミさんが散歩の途中で出会い、ついには茶飲み友だちに
なってしまったオバアから、庭で採れた野菜や果物を貰って帰ってきた。
オバア手作りの味噌(右上)は「うまいっ!」風味バツグン素朴な田舎の味がした。
「味噌はきゅうりに乗っけて頂くことにしよう」
きょう一日は、盛り沢山だった。
2015年夏・沖縄の旅(つづく)
0 件のコメント:
コメントを投稿