6/10/2013

スペイン夏の思い出8日間(Ⅱ)タラゴナ~バレンシア

二日目(日)。
午前中、バルセロナでサグラダ・ファミリアなどガウディの芸術を堪能し、ランチのあと次なる目的地、タラゴナを目指す。
旅の行程を明示するため、概略の地図を掲載しておきます。
 バルセロナから地中海沿いに100km南下。世界遺産、タラゴナの水道橋です。
 道路沿いのパーキングエリアに櫨の木らしきもの・・インキョGGはこれに触ると大変なことになります^^;~
 有名な世界遺産と云うわりには、殆ど整備されていません。自然のままだから、これでいいのかも・・
 巡回路の山道に、アザミが咲いていた。
タラゴナは紀元前3世紀、イベリア半島で最初にローマ帝国の植民地になった町。その時代に造られた遺跡が点在し、それらが世界遺産に登録されている。
 2300年前、かっては市民の生命の水を供給する水道橋。今では観光客の歩道橋みたい・・
 この地方はオレンジの特産地。立ち寄ったサービスエリアの売店で、生搾りの
オレンジジュースを頼んだ。オレンジを皮ごと、上から豪快に投げ込み特大ジューサーが回転する。砕くのではなく、強引に圧迫して搾り出す方式だった。
 これがそのジュース。一杯2.5ユーロだったか・・!?忘れてしまった。新鮮で香り高く、甘くて美味かったな~
バレンシアの標識が現れた・・
 今晩の宿泊地、バレンシア郊外の町アルファファール(Albufera)での夕食は、特大鍋のシーフードパエリア 。
この地は一年を通して温暖な地中海気候で、ヨーロッパ屈指の農業地帯。米の産地でもあり、パエリア発祥の地とのこと。
 ご一行30名さま分を一鍋で焚いたパエリア・・人数分、きっちり取り分けられました。ムール貝とか海老とか、味はまあまあだったかな~!?
三日目(01)。
6月3日(月)。バレンシア市内散策。15~16世紀ころ(日本では信長・秀吉の時代)シルク交易によってスペインで最も栄えた町。現在の人口は約80万人、スペイン第3の都市。
 ゴシック様式の世界遺産、複合建築のラ・ロンハ・デ・ラ・セラはかってのシルク交易の建物。取引の公正を規する裁判所も併設されていた。
 スペインの至るところで見られる佇まい。さすが石の文化、450年前ころの様子が今も覗えますね。
 地中海式気候のため、亜熱帯~熱帯の植物が町を彩っている。
全て花弁で作られていると云う。華やかさはなく、アンティークな色調のまるで絵画そのもの。微妙な細工で、下の部分の粒々に疑問を持ち・・
「I feel this one is just like as the artificial, then is it the real ?」 と、ガイドさんに尋ねると、「Real !」 でした^^;~
それは、その直後のランチで証明されることになります。
 歴史の重みを実感する壁。日本で安土桃山~慶長年間にあたるかな・・そんな時代に直に触れられる町。
 歴史の中に現在があった・・
 空を見上げると、あくまでも澄んだ青だった・・シルク交易の要所、ラ・ロンハ。
青と云えば「呉須」 呉須と云えば有田焼。陶器の町としても知られるここバレンシアから、南蛮貿易によって遠くハポンまで伝えられたのかな・・!?
 Mercado Central(中央市場)前の売店。大きさ様々にパエリア鍋を売っていた。
 どうもこれが鍋敷きらしい・・!?
 鮮魚は見当たらなかったけど、野菜、果物、肉類が新鮮で豊富だった。
 あまりにも美味そう~っと、サクランボとイチジクを買った。どちらも1キロで6ユーロ、で、各500gづつ・・
 イチジクもチェリーもウマイウマイ~!と、遠くハポンからやってきた観光客。
 で、こっちの店でドライイチジクも買いました・・これはお土産ね。ハイポーズ!してくれました^^~
 お、お~!子豚の丸裸を3匹。軽々と担ぎ、悠然と通り過ぎていった肉屋のオヤジさん・・
 肉屋のケースに憧れのイベリコ生ハムが~!1パック約10ユーロ。
ここまで来て食べない手はないと、清水の舞台から飛び降りたつもりで、
「ジスワン・ウノ~!」
 バレンシア観光の後、次なる目的地グラナダに向かう。田園風景の中に電車が一両・・長閑だね。
 バレンシアを出て260km、途中ムルシアの町にランチで寄った。そのレストランの庭で見つけたのがカポックの実。
色合いといい、粒々の大きさといい、これが花弁で描いた絵の材料だったのだ。まさしく「Real」なマテリアル。
 ランチタイム。
デザートがこれ・・!?一見して桃。切ってみるとリンゴ、食べると桃のようなリンゴの様な。得体の知れない果実、桃をつぶしたように平たい形。インターネット調べてみました。中国原産の蟠桃(ばんとう)と云う桃らしい。
実際食べてみると、香りは桃、食感はリンゴみたい、と云ったところでしょうか。
 ランチの後、レストランの庭に変なオジさんがいました。オレンジの入ったビニール袋を掲げ、何やらわめいている。勿論、スペイン語。
「これ買ってくれ~!」とも思えるし「これタダで持ってけ~!」とも取れるし・・
さてどっちだろう・・?
旅の仲間が近寄って、一つ頂いちゃいました~で、次々に。最後は全部持ってけ~!って感じで。ただ、冷静に考えると、せめて何がしかのチップを置いてくるべきだった、かな~っと、今思う。このオレンジ、めちゃ美味!だったそうです。
 グラダナが近づいて、冠雪の山が見えてきてびっくり~!それは、シエラネバダ山脈とか。え、シエラネバダだ~!?
若かりしころ、Seatlle在住の友人の車で、バンクーバーからサンフランシスコまでフリーウエイを突っ走ったとき、延々と続く山脈がやっぱりシエラネバダ(USA)だった。はは~!あの名前は、スペイン人が持ち込んだのか、と、いま納得・・。
 ムルシアを出て280km、夕刻にグラナダに着いた。
ホテルで夕食との予定。その前に、いよいよスペインの誇る世界遺産、アルハンブラ宮殿の見物になります。
(つづく)

0 件のコメント: