6/04/2016

名護城公園→海洋博記念公園→再び名護城公園

6月4日(土)晴れ。

きょうは楽しくも大変忙しい一日であった。
朝9時に名護城公園の天上駐車場に集合し、公園主催の「夏の自然観察会」に参加させていただいた。

講師のS先生以外は、皆さんお初にお目にかかる方ばかり。されど、挨拶を交わしたとたん、なんだか旧知の心もち。これも、自然を愛でる仲間として相通ずる何かがあるのかな、と。
いよいよ出発!
直後、参加者一同S先生の説明に聞き入った。これは「エダウチヤガラ」です。絶滅危惧種で滅多に見ることがない蘭。その大株が地味ながら見事な花をつけていた。「皆さん、今日はいきなりの幸運に恵まれましたね」と、S先生。
 ニホントビナナフシ。
雌雄が同じ葉に止まっていた。繁殖の準備かも。ゆっくり行動するナナフシですが、この種は飛び跳ねるとのこと。路傍の目に付きやすい場所で、いとも簡単に珍しい昆虫に出会える。
 ヤンバルセンニンソウ。
蔓性植物で、展望台など高い位置からヤンバルの原生林を眺めると、イタジイの樹間にこの白い花が目立つ。小さな花ながら、かたまって咲くので遠くからもわかる。クレマチス(テッセン)の原種とも。
 S先生の講義は、ときどき冗談が混入する・・で、いつの間にか話に引き込まれている。
クチナシの実を手に、話題の花が咲く。
この実に小さな穴があると、イワカワシジミの幼虫が棲んでいる。チョウの幼虫が食べるのみならず、人間さまの役にも立つ。古来、黄色の染料になり、黄色の食紅としても使われてきた。
公園内には、散策路が縦横に整備されている。
これら開けた場所は、昆虫たちの好む空間でもあり「蝶の道」と云われているとのこと。事実、この日も無数の蝶やトンボが飛び交っていた。リュウキュウギンヤンマ、オキナワカラスアゲハ、アオスジアゲハ、モンキアゲハ、ナガサキアゲハ、ヤマトシジミなどシジミチョウ類多数、等。メモが取り切れないほど目撃した。更に、動きが素早く撮影もできず。
コバノヒメハギ。
アメリカ原産の外来種で、その根の匂いが沖縄独特のA&W・ROOT BEER にそっくり。実際に嗅いでみて、そのものズバリと思った。ただし、そっくりだけど全く別物らしい。
蝶の道を人間も歩かせてもらった。あっと云う間の2時間が過ぎていた。
害虫の誘殺剤がセットされていた。
ウリミバエやミカンコミバエなど、柑橘類に害を及ぼす虫に限って駆除するとのこと。
公園の入り口にある、稲作の試験圃場の生育状況。観察会の前に撮影したもの。
観察会の後、名護の海岸にあるFLIPPERでランチタイム。
どうもステーキが看板メニューのようだったけど、注文したのは幕ノ内(沖縄風)

ランチの後、海洋博記念公園へ。
途中、コンビニで買った割引チケット。1850円が1600円で手に入る。
美ら海水族館→熱帯ドリーム園を??十年ぶりに巡ってきた。
何といっても、世界最大級の巨大水槽で、悠然と泳ぐジンベイザメは圧巻だった。美ら海水族館の全ては“これにあり”・・ですね。YouTubeは、大きめのサイズで設定してみた。(沖縄・美ら海水族館=再生時間:3分02秒 by inkyoGG)
水槽のアクリルは厚さ60cmとのこと。スタッフがゴシゴシ磨いているのを見ることができた。
 イルカショーに移動。陽射しのあたらない席に座ったつもりだった・・けど、待っている間に太陽が移動。直射日光を浴びる羽目になった。地球が動いているのを計算しなかった、ちょっとした凡ミス^^;~
 イルカたちの健気(けなげ)な芸に、歓声と拍手が沸いた。ただ、近隣国の言語多し。
水族館エリアから、熱帯ドリーム館へ。灼熱の太陽を遮る木陰が涼しい。
 先ず、蘭類の大量展示に圧倒される。
・・と、こんなシーサーがホッとさせてくれる。
豪華な蘭より、何故かこんな(変)な花に目が留まるクセがある。これはアルストロキア ギガンティア。
「世界で最も醜い植物」で10位にランキングされているとのこと。
 これはお馴染み、美味そうなマンゴー。マレー語はマンガ。
 チョコレートの原材料。
 沖縄の路地でも栽培されている、ピタンガ。ブラジル原産で極めて栄養価の高い植物。
 これは、あのDURIAN=ドリアン。
隠居ジジィHPのドメインにもなっている果物の王。DURIはマレー語で「棘」のこと。この樹は、ここで現在試験栽培されている。ドリアンは、沖縄各地で挑戦が続いているそうだが、結実には至っていないようだ。
 標準コース(↑)と短縮コース(←)の分かれ道。左に曲がるを選択した^^;~
 ジェイドバイン(ヒスイカズラ)が咲いていた。
名の如く、宝石のような色合い。東南植物楽園で最初に出会い感激した思い出がある。
 再びメインエントランス広場へ戻ってきた。
猛烈な暑さを楽しむように、子供たちが太陽と噴水を浴びて大騒ぎしていた。

新月の闇夜、灯火昆虫採集の会。
海洋博記念公園を後にして、きょう最後のイベントを見学のため、再び名護城公園へ。
途中、スーパーサンエーに立ち寄り夕食を購入。PM6時半、天井駐車場にネコが一匹、気持ちよさそうに眠っていた。
夕食をとるため展望台に上った。もちろん、東シナ海に沈む夕日を眺めるためでもある。
昆虫同好会のメンバーが用意していた発電機。
採集用の灯火トラップのセッティングが完了。
蛍光灯とブラックライトも点灯された。三々五々、虫の会のメンバーがやって来たとき、何と発電機にハプニング発生。発電機が突然停止。その後、手を尽くすも再び動くことはなかった。かくして、新月の昆虫採集の行方や如何に・・!?
急遽、ふもとのGSスタンドに発電機を持ち込むことになった。同時に、我々は今夜の幸運を祈りつつ(残念だけど)帰途についた。
翌日、しょうちゃんにその後の模様を聞いた。発電機は結局修理出来ず。で、車のヘッドライトを照射して採集続行。しかも、充分な成果があったとのこと。さすが虫仲間・・その柔軟な対応に頭がさがった。
2016年夏/沖縄の旅。
(つづく)

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