6/28/2015

2015年夏・沖縄_11-02(ヤンバルを楽しむ)

6月27日(土)
11-01(ヤンバルへ)の続編です。

沖縄のざる蕎麦、と云っても天麩羅もですが・・メンバー全員から「ほんとに美味い、しかも安い」と感動の声があがった。

昼食後、いよいよ目的地へ。
ヤンバルのジャングルも、今では道路が整備され気軽に大自然に親しむことが出来るようになった。ヤンバルを知り尽くした、友人2人のガイド付きジャングルツアーに心が弾む。

広域林道に入り空を見上げると、カラスウリが幾つもぶら下がっていた。本土のものに比べ、より丸く格段に大きい。まだ若く、色づくのはまだまだ先のこと。
 クワズイモは一見サトイモ風。
けど、その名の通り食べられない。つまり、有毒植物。これを好んで食べる、マダラコオロギと云うのが居る。昔、この葉の上でまっ黒になるほどに群がっているのを見たことがある。誰も食べないものを主食すれば、生活に困らないと云うこと。自然の摂理、進化は面白い。
 ヤンバルの植生を乱すもの。
誰かが捨てたと思われるポトスが大木に絡まっていた。ポトスのみならず、モンステラも巨大に生育しているのを見かける。
 これは、亜熱帯原生林の象徴とも云うべきヒカゲヘゴの新芽。
ヤンバル原生林の、とある佇まい。 
 これはハマセンダンの花。実は小粒で、その風味は山椒とか胡椒にそっくりらしい。
ヒカゲヘゴが、天空に大きく羽ばたいているかの様に見えた。高さ10mを越えているかも。 
広域林道の側溝にはまって、出られなくなってしまう小動物を保護するため、近年になって図の様に改良が施されたようだ。
これは野生のノボタン。
野ボタンだから野生に違いない。街中で見かける一般的なものは改良された園芸種。これはホンモノ?の野生種だ。
これもノボタンの仲間、コバノミヤマノボタン。
琉球列島の固有種。
 広い意味での椿。リュウキュウナガエサカキは
奄美・沖縄の固有種。
リュウキュウコンテリギ。 紫陽花の原種。
 イヌビワ。熟すと食べられるけど美味くないとのこと。
 森の中に広がった天空。
 ヘゴの群生は熱帯ジャングルの象徴。
沖縄は熱帯の北限、温帯の南限と云われる。と、云うことは熱帯と温帯の植物が共存可能な環境と云うこと。ただし、ドリアンは無理とのこと。ザンネン!
きょうの目的の一つ、ヤンバルの湧き水がこれ。 
 Nさんちでは、この湧き水でご飯を炊いたりお茶を沸かしたりする。この水を知ってから、月2回のヤンバル通いを続けている。
沖縄の昔からの慣わしと云う。
それは山の神、大自然の恵みに感謝し寸志を奉げると云うこと。この水汲み場にも、志しを入れる皿が置かれていた。冷たく美味い水の相伴に預かった。お礼とご縁に、感謝の気持ちの5円を置いた。
ヤンバルの湧水。自然の神秘を口に注ぐ。
林道を暫し散策した。
見上げた先にあったもの・・ナシカズラ。
キウイフルーツの原種がヤンバルに自生している。既にたくさんの実をつけていた。正ちゃんの一眼レフデジカメで撮ってもらった。
ヒカゲヘゴは10m以上に成長するシダ植物。
哺乳類が出現する前の、遥か太古の地球上に繁茂していた植物。これは生育途中の若いものだが、人類が小さく見える。
ササキビ。笹の様な黍の様な葉ですね。
ヘゴの幹の模様は、上下を引っくり返すと丸八となる。
ヘゴが成長する過程で落とした葉柄の痕跡。名古屋の市章は、丸の中に八の字の丸八。
樹間から原生林を望む。ジュラシックパークが思い浮かぶ光景。
ヤンバルにもタラの芽。苦味がやや強いそうだ。
恐竜が出てきそうな雰囲気が漂う・・ヘゴが林立。
ウリ坊が2頭、眼前を慌てて横切った。
斜面に登るとき、足が滑って転がり落ちた。その、あわてぶりが微笑ましかった^^~
と、コノハチョウも現れた。木の葉隠れの術、お見事です。
羽を開けば美しい蝶。
正ちゃんが静止画像をしっかり抑えてくれました。さすが蝶の研究家~!直後、ノグチゲラも飛んだ。こっちは撮影不可でした。
アオノクマタケラン。生姜の仲間で絶滅危惧種。
エゴノキの実。
Nさんがナシカズラの実を鎌で切断して見せてくれた。若い実ですが既にキウイフルーツ。
タブの実。
アカギノカメムシの集団。カメムシの特徴、やっぱり臭いそうだ。
ヤンバルを知り尽くしたNさん、運転中も対象を即座に見分ける特技あり。
「あ、千両だ!」と車を止めた。どこにあるか分かりますか・・!?
この赤リボンは、あるものの目印。
これは何でしょう?
こっちにも別タイプが仕掛けてあった。
誘因の餌はスルメとのこと。
夕方、沖縄市のエイサー見物の予定。時刻を逆算してジャングルを後にし、国道58号線沿いの道の駅へ立ち寄った。
レストエリアのデッキに茶碗バスが咲いていた。
プルメリアの黄花も。   
道の駅でN&Sさんのヤンバル仲間に出会った。やっぱりジャングル探索の帰路だった。
これはゼンザイ。
ヤンバル風にキャプションをつけると、沖縄特有種のゼンザイ。
山歩きの疲れを和ませてくれた。甘く冷たいゼンザイでありました。

きょうの探索おもしろかった~!名ガイドを2名も伴って。ヤンバルのジャングルで見かけるもの、動物であれ、植物であれ、あるいは昆虫であれ、出会うもの全部の名称が即座に飛び出す友に感謝。
2015年夏・沖縄の旅(つづく)

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